公務員試験合格が
必要な仕事をめざす方へ

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犬訓練士になるために必要なスキルとは?

警察犬訓練士や麻薬探知犬訓練士になるためには、公務員試験に合格し警察官や税関職員になる方法があります。
動物園の飼育員になるためにも、公務員試験に合格しなければならない場合があります。
また、盲導犬訓練士についても、盲導犬育成団体の職員になるか、訓練学校に入学する必要があるため、公務員試験科目を学習することで、それらの進路に進める可能性が高まります。
本学では希望者に対し、姉妹校の主に公務員をめざす専門学校で、「公務員受験科目」を科目履修生として受講できるカリキュラムを設けています。

公務員試験の合格がめざせる!

警察官・消防官
自衛官就職者

公務員試験・訓練学校入学合格

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※2023年3月卒業生 高校卒業生対象専門科課程学園実績/1次筆記のべ

ドッグトレーナーコースの場合

入学

1年次

コースの専門授業

しつけ・ドッグトレーニンググルーミング(トリミング)動物看護学動物学
愛玩動物飼養管理士受験 など

2年次

公務員試験受験を
希望する場合

科目履修生(4月〜9月)

一般教養作文適正試験面接対策 など

コースの専門授業(10月〜3月)

しつけ・ドッグトレーニンググルーミング
動物看護学パソコン実習各種資格検定対策
など

動物系企業などの
就職を希望する場合

科目履修生(4月〜3月)

しつけ・ドッグトレーニンググルーミング
動物看護学パソコン実習フード・栄養学
接客マナー各種資格検定対策 など

警察犬訓練士

警察犬、および警察犬をめざしてる犬を訓練する人のことです。

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なるためには

直轄警察犬の場合

公務員試験(警察官採用試験)に合格

警察の鑑識課などの警察犬を扱う部署に配属される方法があります。

嘱託警察犬の場合

公認訓練士の資格の取得

民間の警察犬訓練所に入所し、経験を積み、公認訓練士の資格を取ります。

麻薬探知犬ハンドラー

犬に麻薬類を探す能力を高める訓練を行う人のことです。

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なるためには

国家公務員(一般職)に合格し、税関職員として採用

配属期間は数年で、成田空港、関西国際空港、中部国際空港などをはじめ、全国9つの税関で勤務となります。

盲導犬訓練士

盲導犬の訓練や世話、指導などを行う人のことです。

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なるためには

盲導犬育成団体に就職し、知識・資質を持つと認定される

盲導犬育成団体は日本全国にあり、採用条件は各育成団体によって異なります。
公益財団法人日本盲導犬協会には、「日本盲導犬協会付設盲導犬訓練士学校」があり、入学することにより盲導犬訓練士として必要な犬の訓練に関する幅広い技術・知識を学ぶことができます。

警備犬の訓練士

警備犬とは、自衛隊基地の警備にあたる犬たちのことで、航空自衛隊では約200頭の警備犬(歩哨犬)を全国の基地に配置しています。

※一部の警察では「警察警備犬」を扱っています。

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なるためには

自衛隊の採用試験に合格

警備班や陸警隊に配属される方法があります。

動物園の飼育員

動物園や動物公園にいる動物たちの飼育・展示・繁殖などを行いながら動物たちの魅力を伝える人のことです。
(市などが運営する動物園では、公務員採用試験に合格することが条件の場合もあります)

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なるためには

市などが運営する動物園の場合

公務員試験に合格

市などが行う職員採用試験に合格することが条件です。

企業が運営する動物園の場合

動物園の一般試験

採用条件は動物園によって異なりますが、一般的に一次試験として筆記試験などもあり、面接、実習試験などに合格してからの採用となります。

その他

他にも活躍できる仕事

介助犬

…手足が不自由な方々の日常生活をサポートする補助犬

聴導犬

…耳が聞こえない、または聞き取りにくい方々のサポートをする補助犬

災害救助犬

…地震や台風、土砂崩れなど災害で行方不明になっている人を捜索するために訓練された犬

パートナーである麻薬探知犬のやる気を引き出して、
麻薬の密輸入を阻止するのが私たちの役割です。

麻薬探知犬を育成し、海外から密輸入される麻薬などの探知・検査にあたる麻薬探知犬ハンドラー。
今回は現職の麻薬探知犬ハンドラーに、その仕事の内容、楽しさ、厳しさを語ってもらいました。

東京税関
麻薬探知犬訓練
センター

吉田 千春 さん

麻薬探知犬ハンドラー

国家公務員III種試験合格後(現国家公務員一般職)、東京税関に就職。麻薬探知犬ハンドラーとして麻薬探知犬訓練センターに配属。パートナーの麻薬探知犬レイア号とともに麻薬の密輸入水際阻止のための探知検査を行っている。

VOICE

遊びながら、褒めながら
訓練することで犬は伸びていく

麻薬探知犬ハンドラーの仕事は、麻薬探知犬とともに空港、港などで海外からの郵便物、貨物、お客様の手荷物などを検査して、麻薬の密輸入の水際阻止と摘発を行うことと、その麻薬探知犬を育成することです。麻薬探知犬の育成訓練には、ダミーと呼ばれるタオルを棒状に巻いたものを使用します。これをハンドラーが投げて、犬に取ってこさせることから訓練が始まり、最終的には麻薬の匂いをつけたものを草むらや車の中などに隠して、それを発見させるという訓練を行います。犬がダミーを見つけてきたら、ハンドラーは大いに褒めてあげることで、犬はダミー、すなわち麻薬を発見すると遊んでもらえる、褒めてもらえると学習して実際の現場でも麻薬を探すようになるというわけです。

犬との信頼関係を築く、
日々の積み重ねが大切になる

当然、毎日検査や訓練をしていると犬にも感情があり、体調の良し悪しもあります。「今日はあんまり…」みたいな日もあるし、また、犬は人の気持ちに敏感なところがあるので、ハンドラーの体調が悪かったり、気が少しでも緩んだりしていると、それを見透します。ハンドラーはそれを見極めて、犬にとって何が一番いいのか考えて、自分のモチベーションとともに犬のやる気を高めてあげることが大切です。やはり犬と一緒に検査しているという気持ちが大事なので、訓練を通じていかに犬との信頼関係を築いていくか、日々の積み重ねが問われる仕事でもありますね。責任が非常に重い仕事なので、日々の努力や訓練の成果が実り、麻薬密輸入の水際阻止、摘発につながったときは、私にとっても犬にとっても何よりも最高の瞬間です。

ペットではなくパートナー、
そんな厳しさが必要です

よく麻薬探知犬ハンドラーに求められる適性は?と聞かれますが、大切なのはメリハリをつけて犬と接すること。ずっと一緒にいると情が移り、ついつい甘やかしてしまいそうになりますが、それではただのペット。どんなにかわいくても、線引きをして接しないと良い仕事はできません。そこをきっちりと理解して、犬と接することができる人が良いハンドラーになれると思います。